ミズーリ州でもStay-at-home orderが出されたことを受けて、シミュレーションの結果がさらに詳細になってきています。ミズーリ州でのピークは、４月２１日、という予測になっています。また新たに、ヨーロッパの各国の状況に関する予測も加えられています。ご覧になってみてください。

CDCから、「布製のもので顔を覆うように」というrecommendationが出されました。特に、コミュニティー内で感染が広がることが懸念されているような地域では、買い物に出かけたりする場合など、Social Distancingを維持することが難しい場所で、そのようにすることが勧められています。ただし、ここで勧められている"cloth face coverings"とは、医療用に使われるマスクや、N95マスクのことではない、と強調されています。これらのマスクは、医療従事者の方々のために確保する必要があるためです。アメリカにおいてこのようなガイダンスが出されるのは異例のことだと思いますが、それほどコミュニティー内での感染が拡大してきている、ということだと思います。ただし、Social Distancingと手洗いが重要であることは変わりませんので、この２つを励行することは続けるように致しましょう。私も注意していきたいと思います。

個人的な意見ですが、donationされるのでしたら、未開封のものが良いと思います。お手元の開封したマスクは、ご自分あるいは家族用、またはお知り合いの方々用に使われるのが良いと思います。

セントルイス日本人会会長の今井です。 私は感染症の専門家ではありませんが、分かる範囲でお答え致します。 （ご覧になっている方で、感染症、救急等専門の方がいらっしゃいましたら、お答えをお願い致します。） １）日本や中国でよく見かけるのは、健康な人々が普通の生活の中でマスクをしている姿ですが、このような日常の状況では、一般のマスクをすることによるウィルス感染防御の効果は、ほとんどない、とされています。これに対して、医療従事者の方々は、ウィルスを大量に排出しているような患者の方々に接しなければならない、さらに別のウィルス感染症ではない患者の方々にも接しなければならない、という状況でお仕事をされているので、自身を大量のウィルスへの被曝から守るため、またかつ、万が一にでも他の患者の方々にウィルスを広げたりしないために、マスクは必需品なのです。特に今回のようにウィルス感染を起こしている多数の患者さんに対応するためには、N９５というさらに防御能の高いマスクをつけることになる、と思いますが、非常にタイトであるため、息をするのもなかなか大変だと伺っております。このような理由で、現在最前線でコロナウィルス と戦っている医師の方々、ナースの方々には、マスクが必需品なのですが、それが足りなくなってしまっているのです。ワシントン大学の病院、またセントルイスの他の病院でもマスクのご寄付を募っております。もし心当たりがおありでしたら、何卒よろしくお願い致します。 ２）上記で述べましたように、日本の場合は、「習慣」となっている部分が大きい、と私は思います。この１月の終わりから２月初旬に日本に帰国しておりましたが（COVID-19が問題化する直前のことです）、電車などでも多くの方々がマスクをしていらっしゃいました。ところが、よく見ると、そういう方々のほとんどは素手でいらっしゃいました。マスクをしていても、手袋をされているわけではないので、つり革や手すりにウィルスが付着していた場合には、それにさわってしまうことになり、さらにその手でマスクを直したり、顔に触ったりした場合には、防御という観点からはあまり効果がないことになります。ですから、今回、私たちのウェッブサイトの情報にも強調されておりますように、入念な手洗いを励行することが非常に重要になってきます。ただ、家族の方に感染した方が出てしまったような場合には、上記の医療従事者の方々と同じで、濃厚なウィルスへの曝露を避けるために、本人はもとより、他の家族の方々がマスクをするのは意味がある、と考えられます。また自身が感染した場合には、ウィルスを広げないためにマスクをされるようにして頂ければ、と思います。 以上、私の理解の範囲でお答えさせて頂きました。 どうぞ、お気をつけになって、無事に、健康な毎日をお過ごしください。